ハレルヤ~! 安田遜です。
少し前から、『ユダヤ古代誌』という本を読んでいます。フラウィウス・ヨセフスというユダヤ人が、1世紀に書いたパレスチナの歴史書です。
キリスト教徒必携の書だと言うので探してみたら、なんとすでに絶版!? Amazonやフリマアプリで元値の2倍以上を出して、全6巻のうち5巻までを手に入れました・・・。
まぁ、元値とほぼ変わらない電子書籍版があるんですけどね。ぼくは「紙派」なので、ぜひキリスト教出版社に版権を買い取って、文庫版を再流通させていただきたいですっ(>人<)タノム!
個人的な嘆願をひそかに添えたところで、今月の〈聖書クイズ〉をお楽しみください!
第19問
かつて人間は、天高くそびえる〈バベルの塔〉を築きました。その結果、どんなことが起こったでしょーか?
- 落雷によって町が滅んだ
- 複数の言語が生まれた
- 天文学の知識を手に入れた
- 新しい職業が増えていった
*
複数の言語が生まれた
我々は降って行って、直ちに彼らの言葉を混乱させ、互いの言葉が聞き分けられぬようにしてしまおう
(創世記11:7)
〈バベルの塔〉は、神さまへの挑戦にほかなりませんでした。その企みは当然失敗。二度と共謀して罪を犯さないように、人間は言語による意思疎通を妨げられたわけです。
ところが、いまや言語の壁は取り払われ、グローバル社会は日々拡大しています。ぼくたちは知らぬ間に、〈バベルの塔〉を再建しつつあるのかもしれませんね・・・(・_・)ゴクリ
第20問
現在の邦訳聖書は、新共同訳と新改訳の2つが主流ですが、人名などの音訳が異なります。次のうち、「ペトロ」と「ペテロ」のように、両音訳の正しい組合せはどれでしょーか?
- 「カイアファ」と「ケファ」
- 「マティア」と「マタイ」
- 「シラス」と「ツロ」
- 「アルファイ」と「アルパヨ」
*
「アルファイ」と「アルパヨ」
マタイ、トマス、アルファイの子ヤコブ、熱心党と呼ばれたシモン
(新共同訳)マタイ、トマス、アルパヨの子ヤコブ、熱心党員と呼ばれていたシモン
(新改訳2017)
これらは、「ルカによる福音書」第6章15節の邦訳です。音訳の違いが信仰に影響を与えることはありませんけど、教派がバラバラなんだから、せめて固有名詞だけは統一してほしいなぁと思いますねw
ちなみに、「カイアファ」は新改訳では「カヤパ」、「マティア」は「マッティア」。新改訳での「ツロ」は、新共同訳では「ティルス」と訳されています。
第21問
ユダヤ人の先祖・アブラハムは、エジプトに入国したとき、美人の妻を妹だと偽りました。それはなぜでしょーか?
- 妻をファラオに嫁がせて贅沢な暮らしをするため
- エジプト人の女性の扱い方をテストするため
- 妻を狙うエジプト人から身を守るため
- 未婚者しか通れない関所を通過するため
*
妻を狙うエジプト人から身を守るため
どうか、わたしの妹だ、と言ってください。そうすれば、わたしはあなたのゆえに幸いになり、あなたのお陰で命も助かるだろう
(創世記12:13)
エジプトの国境まで来たとき、アブラハムは妻・サラにこう言いました。当時のエジプトの権力者は、美女を宮廷に召し上げるとき、その夫を殺してしまったんだとか。
その後、結局ウソが発覚、アブラハムは殺されはしなかったものの、妻もろとも国外に追放されました。まぁでも、サラはアブラハムの腹違いの妹なので、まんざらウソじゃないお話なんですよね^^;
引用の出典
- 『聖書 新共同訳』(日本聖書協会)
- 『聖書 新改訳2017』(新日本聖書刊行会)
画像の出典(Pixabayより)